皆様、こんにちは☀️
留学を始めてから早くも4年近くが経ち、フランス生活もかなり慣れてきました😌
さて、このブログでは自分の経験を元に音楽留学の事を書いてきましたが、ここで一旦、手引き書2026年版として、留学準備の参考になりそうなことをまとめていきたいと思います💪
留学を考えている方、今まさに準備中の方のお役に立てれば幸いです!!
目次
1. 留学までのスケジュール
留学を決めたら、やる事は山積みです。
今年の秋から留学予定の方は既に準備を開始していることと思います。スケジュールに余裕を持って、一つずつしっかり進めていきましょう!
【なるべく早くから】
・学校探し:大学の先生に相談、留学会社のガイダンスを受ける、留学中の人に聞くなどして情報収集をします。
・フランス語勉強:学校によっては語学力証明が必須の場合も。フランス語試験のオススメはDELFですが、年に2回(6月・11月)しかチャンスがない為、早めの準備が必要です。TCFの方が試験回数が多いですが、語学証明の有効期限が2年間なので注意。まずはA2レベルを目標とし、留学先の要件に合わせて、B1またはB2を目指しましょう!
・資金準備:長期学生ビザの申請には、月615€以上の資金証明が必要となります。
・奨学金応募:海外留学を対象とした奨学金は必要な書類が多い上に、締切が早い事が多いです。
【3月ごろ〜】
各学校の入試情報が出始め、エコールノルマル音楽院の仮登録が始まります。
師事したい先生が決まっている場合は、早めに連絡を取りましょう。
フランス語の履歴書、志望動機書、演奏音源や録画など、必要な書類を随時揃えていきます。願書の提出期限を過ぎないように気をつけてください!
【5月ごろ〜】
・ビザ申請準備:申請自体は渡航の3ヶ月前からですが、書類提出、面接や申請の予約は早めに行う事をオススメします。留学先の学校に発行してもらわなければいけない書類がある場合は、臆せず学校に連絡しましょう。待っているだけでは進みません。
・飛行機を予約:ビザ申請後1ヶ月はパスポートが返って来ないものとして渡航日を考えた方が良いです。逆に言えば、渡航日から逆算して1ヶ月前までにビザの申請を済ませる必要があるということ。フランスの新年度に合わせると、8月末〜9月頭に現地到着するのが理想ですね。
【6〜8月】
本格的に渡航前の準備を行います。
・ビザ申請:オンラインで書類提出➡️キャンパスフランスで面接➡️大使館で申請の流れです。各予約は自分で取る必要があります。ビザの申請時にパスポートを提出するので、返送されるまで出国できません。
・滞在先探し
・荷物準備
・海外保険加入
・戸籍謄本の取得(アポスティーユ)
・両替
・VISALE(賃貸契約の保証人制度)の申し込み
など
【8月末〜9月頭】
ビザが無事取れたら、ついに渡航です!
到着後もやらなければならない事が色々あるので、授業が始まる2週間前くらいに到着できると良いですね。
・長期学生ビザの有効化
・セキュリテソシアル加入
・銀行口座の開設
・SIMを購入
・希望校の入試
・学費支払い
など
【9月・10月】
新学期がスタートします。
一斉に授業が始まる訳ではないので、事務や各授業の先生に確認しながら通います。基本的に、必要な情報はこちらから聞いていかないと得られないスタイルです。
【ビザの有効期限が近づいたら....】
2年目以降も滞在することになった場合は、有効期限の4ヶ月前から更新手続きを始めます。2ヶ月を切ってからの申請は罰金を取られるので要注意。
日本で加入した海外保険を延長できない場合は、フランスでミュチュエルという民間保険に加入することをオススメします。
2. ビザの種類について
留学の為に取れるビザは大きく3種類あります。それぞれの目的に応じて、取得するビザを選びましょう。
🟡長期学生ビザ
3ヶ月を超える留学の場合に取得するビザです。
申請時に学校への登録が済んでいることが前提となるため、入試の合否が関わる学校(コンセルヴァトワールなど)の場合は申請ができません。
音楽留学において最初から長期学生ビザを取得したい方は、エコールノルマル音楽院への登録をオススメします。もちろん語学学校への登録でも取得可能ですが、実績のあるところでないと申請が通らない場合もあるようです。
このビザは、フランスに滞在したまま滞在資格を更新することや他のビザ(労働ビザ、アーティストビザなど)に切り替えることが可能です。
🟡テスト生ビザ(コンクールビザ)
入試を受ける為に最大90日間の滞在が許可されているビザです。
試験に合格して入学が決まれば帰国せずに長期学生ビザに切り替え可能ですが、落ちた場合は帰国しなければなりません。
また、受かったとしても、長期ビザに切り替わらない間は労働ができません。切り替えには時間がかかると聞くので、それまでの生活資金は充実させておく必要があります。
🟡ワーホリビザ
留学が目的の方にはあまりオススメしませんが、労働時間の制限や学校の登録有無に関わらず1年間滞在できるので、自由な滞在をしたい方に適しています。
ただし、申請には年齢制限があります。
また、滞在したまま他のビザに切り替えることはできない為、1年後には必ず一度帰国しなければなりません。
*ビザに関する過去の記事はこちら
3. 学校選びについて
スキルアップの為には先生や学校との相性がもちろん大事です。1年を超える長期留学を考えている場合は、2年目以降に学校を変える事も視野に入れておくと良いですね。
🟠エコールノルマル音楽院
私も3年間通い、最終課程のディプロムまで取得しました。
日本にいながら仮登録の手続きができるので長期学生ビザを取得しやすく、初めての長期留学先としてオススメです。
先生の数が多く、充実した勉強ができます。
ただ、学費がものすごく高いことがデメリット。課程や楽器によって金額は異なりますが、例えば声楽の最終課程(第3課程)は来年度9370€だそうです。EU圏以外の生徒だと、これに600€がプラスされます😭一年ごとの学費の値上がりがすさまじいです...。
学校が提供している奨学金(給付型)に応募することも可能なので、興味のある方は仮登録の際に問い合わせてみてください。
また、少し前から、フランス語A2レベルの証明が必須となりました。
*エコールノルマル音楽院の登録に関する記事はこちら
⚠️2022年の話なので、情報が古くなっています。最新の情報は学校の公式サイト等でご確認ください。
🟠フランス国立音楽院
パリとリヨンの2箇所にあり、倍率がとても高いです。年齢制限が厳しく、語学証明が必要(B1またはB2)となる上、音楽院のディプロムを取得していないことが前提となるので、日本の大学を終えてからだと中々厳しいのが現実です。
博士課程であれば大学を終えてからでも受験可能ですが、いずれにしても狭き門なので入念な準備が必要です。
🟠地方音楽院(CRR)
各地域に一つずつあるコンセルヴァトワールで、パリ以外は年齢制限がありません。
日本人留学生が在籍しているところだと、ブーローニュ、ブールラレーヌ、リュエイユマルメゾンなど。
学費は年間1000€〜2000€と安く、年齢や収入によっては奨学金をもらうこともできます。
ただし、各学校に1人か2人しか声楽の先生が在籍していない為、生徒の空き枠が非常に少ないです。事前に先生と連絡を取り、師事したい・入学したい意思を伝えておくことがとても大事。希望の先生が指導されている講習会に参加する、在籍生徒や他の先生経由で連絡を取るなど、積極的に行動していきましょう。
もちろん、全くコネがない場合でも、空きがあれば合格もしくは補欠合格となることもありますので、最初から諦める必要はないです。
🟠パリ市内のコンセルヴァトワール
それぞれの区に一つずつあり、基本的に年齢制限が設けられています。国立と同じく、ディプロムを取得した後だと在籍できる課程がないのが難しいところ。
こちらも先生の数が限られるので、先生とのコネクションが大切になってきます。
学費は他の公立音楽院と同じくらいです。
🟠スコラカントルム
エコールノルマルと同じく私立の音楽院で、学費は年間3000€前後のようです。
ただ、実を言うと私はあまりよく知らないもので...在籍中の方、通われていた方、情報お待ちしています🙇♀️
4. 住居探しについて
学校選びの次に頭を悩ませるのが滞在先。
日本から探す場合、内見に行けないのが難しいところです。
その為、フランス到着後の数日〜数週間はホテルなどの短期滞在先を確保しておいて、現地で内見しながら探すことも一つの方法です。日本と違って家具付き物件が多いので、引っ越しはそれほど大変ではありません。
ただ、音出し可能・防音・ピアノ付き等の音楽物件は非常に少ないです。大抵そういった物件は口コミでしか情報が無く、知り合い間で入居者が決まっていきますので、常に情報収集をしていきましょう。
また、防音の部屋ではなくても音出しOKとしてくれる大家さんもいます。その場合は、近所から苦情が来ないよう、引越し時に挨拶回りをしておくのが良いのだとか。
🟢滞在形態の比較
ご自身の予算や希望条件に合わせて滞在先を探しましょう。
あくまで私の主観ですが、目安はこんな感じ⬇️
| 家賃 | WC・シャワー | メリット | デメリット | |
| 寮 | 400〜600€ | 共同が多い | 家賃が安い。セキュリティ面が安心。 | アクセスの良い寮が少ない。入居期間が限られる場合が多い。 |
| ルームシェア | 500〜700€ | 共同 | 家賃が安い。いろんな人と交流できる。 | シェアメイトとの相性が事前に分からない。台所も共用の場合が多い。 |
| アパート(1人部屋) |
750〜1200€ |
個別 | 他の人を気にせず暮らせる。希望条件を絞って探せる。 | 家賃・初期費用が高い。防犯面が不安なことも。 |
🟢オススメの物件サイト
寮の場合は、学校の提携サイトや各施設の公式サイトなどから申し込みができます。「logement étudiant」や「foyer étudiant」などで検索してみてください。
下記のサイトは主に1人暮らしのアパートやシェアハウスを探したい人にオススメです。
・OVNI Navi:投稿が有料の為、詐欺が少ないです。その分、倍率も非常に高いので、気になる物件があったらすぐに連絡してください。
・MixB:投稿数が多く、様々な物件が見つかります。ただし、誰でも投稿できる為、残念ながら詐欺もあるようです。保証金の支払いなどには十分気をつけてください。
・SeLoger:フランス人向けの物件サイトです。学生向けの物件も見つかりますが、フランス語でのやり取りとなるので、留学初期は少しハードルが高いかも。
🟢入居時に必要なもの
・保証金:Cautionと呼ばれる保証金を支払います。基本的に家賃の1〜2ヶ月分で、滞在中に何も問題がなければ、退去時に返還されます。
・保証人:貸主から、フランス人またはフランス滞在者の保証人を求められる場合があります。保証人を自力で見つけるのは中々難しいので、VISALEに登録・申請することをオススメします。物件が決まっていなくても申請可能です。
*住居探しに関する過去の記事はこちら
5. 留学費用について
どんどん円安が進み、フランス国内の物価高も相まって、留学の資金的なハードルが高くなっているのは事実です。
また、EU圏外からの留学生への補助金(CAF)が奨学生に限られたり、学費に差が付けられたりと、状況が更に厳しくなっていっています。
学生ビザで働ける時間は限られているので、現地でのアルバイト収入だけで生活していくのも難しく感じています。
その為、奨学金(給付型)を申し込む・家族に援助してもらう事も視野に入れながら、留学前に資金準備を始めておきましょう。
🟣留学に関する費用
・渡航費 20万円〜
・学費 公立音楽院で年500〜2000€/エコールノルマル音楽院の場合は年10,000€
・学生が払う税金(CVEC)年105€
・家賃 月400〜1200€(家具付き、光熱費込みの場合が多い)
・電気代/Wi-Fi契約料 月100€
・交通費(Navigo) 月90.8€/Imagine R(25歳以下)の場合 年401.3€
・携帯代 月20€
・食費 月60〜100€
・日用品費 月20€
・交際費、娯楽費 月50〜100€
・その他:ビザの申請手数料、海外保険料、賃貸保証金、銀行口座維持費など
月々でかかる費用は、家賃を除いて400€程度です。食費や交際費を節約すれば、更に抑えることは可能ですし、家賃に電気代やWi-Fiが含まれている物件を探すのも一つの手ですね。
初期費用の渡航費・ビザ申請料・保険料・賃貸保証金・両替手数料などはどうしても嵩みます。全部含めて50万円程度はかかるものとして考えておきましょう。
また、交通費(Navigo)・学生の税金(CVEC)・学費は一年ごとに値上がりしていきます。私が渡仏した2022年から比べても、かなり高くなっています...😭
🟣長期学生ビザ申請時の資金証明
学生ビザを申請するにあたり、月615€以上の資金証明が必要となります。これは更新時も同じ。
日本で申請する場合は、残高証明が有力です。会社勤めの方で、留学後もリモート勤務をされるなどの場合は日本の給料明細でも大丈夫かもしれません。いずれも、ユーロ建てでの証明が必要となります。
*留学費用に関する過去の記事はこちら
6. その他の準備
色々な手続きが終わり、あとは渡航するのみ!という段階になってから、意外と見落としがちなことがあります。
・スマホのSIMロック解除:意外と忘れがちです。フランスに着いてから慌てることの無いよう、日本でロック解除方法を確認しておきましょう!
・海外保険の加入:日本語の通じる病院を紹介してくれる保険会社もあります。体調不良の場合に備えて、渡航前に加入しておきましょう。
・両替:会社によってレートが大変異なります。クレジットカードはもちろん使用できますが、手数料が高くついてしまいます。現地の口座を開設するまでの資金として、現金もちゃんと持っていきましょう。
・持っていく荷物の取捨選択:優先度が高いのは、常備薬・メガネやコンタクト・好きな食料品・生理用品・下着。試験に必要な楽譜・伴奏譜・試験用の服・靴も準備しましょう。パリにはユニクロやH&Mなど手軽に買えるアパレルショップがあるので、普段着は後回しでOKです👍楽譜は試験曲を優先し、その他は電子で持ってくるか、フランスの図書館を利用すると良いですね。現地でプリンターを購入するのもオススメです。
*持ち物に関する過去の記事はこちら
7. まとめ
このブログ史上最長の記事になってしまいましたが、留学に関する基本のポイントはかなり押さえられたと思います!
やること多すぎるし、お金もかかるし、一歩を踏み出すのが難しいと感じる人も多いと思いますが、一度しかない人生、後悔の無いように過ごしていただきたいです😌
周りの人も頼りつつ、ご自身の成長のため様々なことに挑戦していってくださいね。(スリや詐欺、その他の犯罪には十分気をつけながら!)
そしてこのブログが、フランス音楽留学を志す方の一助になれば幸いです!!
留学を考えている方で、もし質問等ありましたら、お気軽にコメントください🍀
また、すでに留学を経験されている方で、「これ書いて欲しい」「これも必要なことかも」「これは違うと思う」などのご意見がありましたら、そちらもコメントお待ちしています。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました💫
それではまた👋
Au revoir !






